巖邑堂はじまりの地
屋号にある巖邑とは、初代が美濃国巖邑藩〈今の岐阜県恵那市岩村町〉の藩士であったことに由来します。
幕末期、士分を捨て遠州浜松の地に移って以来、150年以上に渡り時代の変化や幾多の危機を乗り越えながらも、人々の生活にぬくもりや和みをお届けするべく和菓子を作り続けてまいりました。
現在も城址に石垣が残る岩村城跡
歴史的なたたずまいの岩村町
困難を乗り越える和菓子づくり
初代、二代目の文献や資料などは、第二次世界大戦の空襲に遭い残念ながら残っておりませんが、三代目は戦後の復興とともに巖邑堂の再興に力を尽くし、巖千鳥や羊羹をはじめ、今でも販売を続けている商品や、菓子づくりの基礎を創りあげました。
戦前の巖邑堂店舗
浜松から海外、新たな挑戦の舞台へ
現在、五代目が店主を引き継ぎ、先代の技術と伝統を大切にしながらも、当代に出来ること、さらに次世代の糧として和菓子の魅力を探求し、継承と変革を続けております。
2017年には先祖代々の伝馬町の土地から都市整備計画の影響を受け現在の袖紫ヶ森の地に移る事になりました。
伊勢神宮のご神託を受け創設された浜松最古の神社である蒲神明宮に隣接する由緒ある地でその恩恵を受け新たな巖邑堂の歴史を刻み始めました。
また、2018年からは東京出店や以前から手がけていた海外での和菓子を通じた活動の一環としてタイ・バンコクで店舗を構え現地に愛される和菓子屋となるべく新たな挑戦をしております。
パリでのデモンストレーション
歴史文化に基づいた食文化であるからこそ、時が流れても人々から親しまれる和菓子であり続けるよう創意工夫を凝らし、日本の伝統産業である役割を常に意識しながら新たな菓子創りに日々精進しております。
Roots...
Ganyuudou name origins from the Ganyuu clan, a samurai clan the founder of Ganyuudou belongs to.
At the end of the Edo period, the founder relinquished his samurai status and moved to Hamamatsu city. Here, they have been making traditional Japanese Wagashi for the people of Hamamatsu for over 150 years.
The company is currently led by the 5th generation, Chef Uchida, keeping tradition close to mind, while infusing new creations to his Wagashi.
In 2017, due to urbanization, Ganyuudou relocated to a new home, situated next to the ground of one of the oldest shrine, Kabashin-Meigun, in Hamamatsu city.
Chef Uchida is also actively promoting Wagashi globally. In the recent years Ganyuudou had opened a store in Tokyo and Bangkok, Thailand. He also participates in overseas events, presenting Ganyuudou’s Wagashi to the world.
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